フランス人の奇妙な冒険
まったく奇妙な作品だ。1919年のアジアからシベリアを舞台にして、多くの秘密結社、軍閥、財宝を持って大陸を列車で横断する亡命ロシア貴族に、船乗りにして冒険家、殺人や犯罪も時に辞さず、しかし戦争の中を立ち回ってもうけることを良しとしない矜持も持つ男、コルト・マルテーズが主人公のように、時に観客よりも遥かな傍観者として物語の中を遊ぶ。彼は財宝を狙う犯罪者のようでもあり、冒頭の神秘的なベネチアのシーンの暗示するように、もはや時の流れとは関わりのない存在なのかもしれない。 そのビジュアルは静ひつにして耽美。 失礼ながらフランス製とは思えないほどの素晴らしいアニメーション技術と、日本製でもアメリカ製でもない新鮮な文法で語られる奇妙な物語にただ身を任せコルトとともにあゆめ。 まったく異質な何かを見たい人だけ見ると良い。 きっとあなたは驚く。
すげえ淡々としている
サブタイトルに!マークが付いているものの、本編は ちっともこのサブタイトル程に痛快なもんではない。 主要そうな登場人物がえらい目にあってても、他の奴らはみんな涼しい目をしてそれを淡々とみつめている。主人公も他のキャラも淡々と敵をぶっ殺し、しかしそれが、ストーリーに大きな影響を与えるわけでもなく、主人公は流されながら淡々と 話が進んでいく。最後には財宝がどうにかなるわけだが、それも主人公の活躍とは一切関係がないように見受けられる。 とまぁ、地味な印象は否めないけれど、決してつまんない作品ではない。淡々としていながらも、落ち着いた映像美は素晴らしい。 おおまかな話の流れはわかるのだけれど、細かい所はムツカシくてわからんかった。 原作が日本ではまったく名前も聞かないフランスの漫画らしいけれど、もしかしたら、原作でストーリーの補完があったならば、もっと面白く見られたかもしれない。
ハピネット・ピクチャーズ
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